2015-03-11

波紋をひろげるたった一滴の。



いろんなことが順調に進んだり、進まなかったり。
それは進まなかったのか、進めなかったのか。

たとえば進まなかったのだとして。
そのことに不満を持ったり悪口を言ってもさ。
この一年、そのたびに思ったのは、

「だって、私、なんにもしてない。
なんにもしてないんだから、そりゃ進むわけない。一歩だって。」

たった一歩の足さえ出ない自分は、
自分のことに精一杯で、
いや、本当は精一杯なんかじゃなくて。
ただすり減らして過ごした。
そんな一年。

時間の流れは平等ではない。
私の余った時間を本当に必要な人たちに分けられればいいんだけど、
そんなこたぁ無理だから、自分で落とすしかない。

人の痛みを分け合えるなんて嘘だ。
その人の痛みは、その痛みの根っこは、
その人にしか分からないし、ましてや背負うだなんて。

だったら寄り添いたい人がやることは、

落とすこと。







小さくても、落とせば広がる。
想像力があれば。
全ては気持ち次第で、心持ひとつで
大きく変わる。

そしたら隣に並んで、背中をさするくらいは許されるだろうか。



2015.3.11



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