10年以上前。
私にある質問をした人がいました。
私はその時その質問に答えられなかった。
ほんとに答えられなかったんです。
あなたは「こみなが一番わかるでしょう?」と言ったけど、
いやいや、私が一番わからないよ!と思った。
それを聞くなら「私以外」でしょ!!って。
だから私は答えられなかった。
気付けば答えないまま、会わないままで10年以上も経ってた。
いや、一度会ったね。
でも答えが見つかっていない私は、あなたから逃げた。
文字にすると本当に情けないけど、文字通り、逃げた。
それが最後でした。
…本当に…なんて意気地がないんだろう…
あの時の事、今思い出しても情けない。
さて。
その質問。
時間が経って、今なら答えられるようになったのか。と言えば、
答えは【NO】です。
時間が解決してくれるような類の質問じゃなかったって事なんだね。
でも、出来れば答えたい、と思ってた。
いつかあの時の質問の答えを伝えられれば、と思ってたの。本当に。
でも、出来ないまま、君、逝ってしまったじゃんか。
あなたは私に質問したことすら憶えていなかったかもしれないけど。
例えばあなたがうんとうんと長生きしたとして。
いつか答えられたかどうかなんてわからないけど。
事実、この二週間、改めてあの質問に向き合って答えを一所懸命考えてるけど、分からないどころか、あの時よりも更に質問の難易度があがっていることに愕然としている。
あんな馬鹿な質問、しないでよ。
私に聞かないでよ。
答えなんて、いらないじゃんか。
私以外のみんなが解かりきってることをさ、
私だけが分からなかったことをさぁ。
ごめんね。
答えられなくて本当にごめんなさい。
いつかまた出逢えるのなら、
次はあんな質問させないから。
ドキッとする。
もれなくいいお話ではないから。
電車降りて着信みた瞬間、
何だかわからないけど、覚悟する。
電話してあこちゃんから話を聞いて、
「あぁ、やっぱりそうか」
と深いため息が出る。
そんな電話をしなくてはいけないあこちゃんに
こんな役割させてしまってごめんね、て思う。
名簿、きちんと完成させようね、て話してたばかりだった。
「考えたくないけど、みんなに連絡回さないといけないこともこれから出てくるよね」って。
でも、こんなに早く連絡回すことになるなんて、
私もあこちゃんも夢にも思ってなかったよ。
しかも、それがあなただなんて、勿論ほかの誰でも嫌だけど、
まさかまさかでそれこそ夢みたいだよ。
あの子が逝ったときは、良く夢の中に遊びに来てくれた。
でも、あなたが逝ってから、私は夢をみていません。
いつかその理由を聞きたいと思っています。
どんなに耳が痛くなるなるような答えが返ってくるのだとしても、
その答えだけは、教えてもらおうと思っています。
しかしなんでさ。
沢山の本当にたくさんの人に愛されてるあなたが逝っちゃうんだろう。
あなたが私に教えてくれたこと。
「人の気持ちは理屈じゃない」ってこと。
私はもう少し浮世で遊んでいきます。
人に聞いたり触れたりしたいからね。
だから、
それまで、
またね。
いつかこのあたりで逢いましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿